コース案内

主任挨拶

 臨床呼吸機能基礎コース

基礎コースA

藤本 圭作

 基礎コースAの主任を担当します。基礎コースは、呼吸生理学の入門コースとして、呼吸機能検査の生理学的意味、実際の測定原理および方法、血液ガス分析、肺循環に関する基礎的な知識を、一部実習を交えて習得するコースです。また、いくつかの症例を提示し、呼吸機能検査結果から症例の病態を考えるベッドサイドフィジオロジーの枠を設けています。聴講生に満足いただける魅力ある内容にしたいと考えています。呼吸生理学は呼吸器疾患の病態を理解し、治療に応用する上において必要不可欠であり、呼吸器内科医、専門医にとって必須と考えています。是非ご参加ください。

 

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基礎コースB

仲村 秀俊

 基礎コースは、基本的な理論や検査法の講義から、実際の機器を用いた実習、臨床応用を示したベッドサイドフィジオロジーまで、幅広い内容で構成されており、呼吸生理学の基礎を楽しみながら学べるプログラムとなっています。呼吸生理学ではときに数式が出てきて難しく感じるかもしれませんが、呼吸機能の維持・改善は患者さんのQOLに直結しており、呼吸器内科医による十分な理解と応用が求められています。基礎コースでも各種の呼吸機能検査により、様々な呼吸器疾患の病態の理解が深まり、臨床に役立つことを実感していただけると思います。ぜひご一緒に、楽しみながら勉強しましょう。

 

 臨床呼吸機能応用コース(CRP呼吸機能コース)

小倉 高志

 本コースでは各種呼吸器疾患の概念・病態・診断・治療にわたって実際の臨床現場に即した呼吸機能、画像、病理から総合的に講義をしていただきます。疾患の診断、治療においては問診、身体所見、臨床検査、画像診断を正確に解釈する事が大事ですが、呼吸器疾患においては特に呼吸機能検査が病態の理解を深める意味でも重要です。また、呼吸器疾患の診断や治療では時間軸の考慮が必要になりますが、治療のタイミングや治療効果を評価する意味でも繰り返しの施行が可能な呼吸機能検査を正しく理解する事は、皆さんの武器になります。症例を通じて、多彩な疾患の臨床、形態と機能がコラボレーションし実地臨床に直結する知識を得ることができるよう講師陣一同が努力したいと思っております。

 

 呼吸管理実践コース

itiwata

一和多俊男

 急性・慢性呼吸療法において、呼吸生理学に基づいた病態の理解・治療方法の選択と、呼吸療法の手技・経験は、指導者となる医師に求められています。
 現在、医師以外のスタッフを対象とした呼吸療法に関する講習会は数多く開催されていますが、医師の呼吸療法のレベルの向上を目指した講習会は非常に少ないのが現状です。そこで、2012年の第52回臨床呼吸機能講習会から医師のみを対象とした呼吸療法に関する呼吸管理実践コースを開設し、より有意義なコースになるようにプログラムを修正してきました。
 本コースは、呼吸生理に基づいた急性~慢性期の呼吸療法の理解を深めるとともに、前述したように呼吸療法医療チームのリーダーの育成を目的したものです。呼吸療法に興味を持つ、数多い医師の参加を心から願っております 。

 

 初期臨床研修医コース

itiwata

金子 猛

 今回、初期臨床研修医コース(2日間)を新設しました。
 昨年本講習会と同時開催した初期臨床研修医サマーセミナーが大変好評であったため、人数を40名から60名に増やして本講習会のコースの一つとして開催することになりました。
 このコースは、呼吸器疾患の病態を理解するために必要な呼吸機能の基本を学ぶと同時に、胸部X線写真の読影のポイントや抗菌薬の使い方、さらに、代表的な呼吸器疾患の診断や治療などについてもやさしく学ぶことで、呼吸器内科の楽しさを実感してもらうことを目的としています。座学以外にも、気管支鏡検査、スパイロメトリー、気管支鏡検査、NPPV、人工呼吸器、ネーザルハイフローなどの実習も含まれています。
 初期研修医の皆さんのご参加をお待ちしています。

Copyright © 第58回臨床呼吸機能講習会